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    縁側へ気軽に立ち寄る近所付き合い

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程よい距離感を保った横のつながりの再構築


私たちの生き方は、プライバシーと個人主義的な文脈の中で、より孤立的な方向性へと動いてきました。


親や友人という関係性は今も当然ありますが、それ以外の関係性については、ここ数十年希薄化の一途をたどっています。


特に、ゆるやかな横の関係性は、弱まっており、例えば古く懐かしいご近所さん付き合いなどは、明らかに希薄化しています。


しかし、ソーシャルメディアの発達によりバーチャルで緩やかな横のつながりを広げました。そして、そこから朝活や読書会などリアルな関係性が生まれてきました。


更には、共有経済という明らかな便益を伴った寛容なつながり、そこには21世紀型のゆるやかな横のつながりが見え始めてきました。


つながりの例として、よく牧歌的に、昭和の農村が語られることがありますが、それだけでなく21世紀タイプのカルチャーを私たちが新たに作っていくべき時です。


 

 

 

   “資本から得られる収入の増加率は、

       賃金が上がっていくスピードよりも、はるかに速い”

 

これが、世界が直面する”固定化されゆく格差”の原因の1つです。

この拡大する貧富の格差によって、世界中で再び裏経済と呼ばれる動きが大きく、強く動いています。

 

日本におけるオレオレ詐欺問題なども、益々複雑化の様相。

名前や家族構成、働いている職場についてまで詳細に記載されている個人情報が数万円で売られるようになっており、またその実践の巧妙さは警察も驚くほどになっている。それが日本における現状でもあります。

 

しかし、このような影を薄める力を持つのが、共有経済の急進です。それぞれの持っているものをシェアしあう文化の発展。

固定化されゆく格差の問題に、現実生活レベルでアプローチする潮流です。

 

お金があるとかないとかに関わらず文化として深く根ざしていく、この共有経済圏こそが、新しい時代の大きなカギとなる。

 

そして、21世紀のメインストリームとして認識されていくはずです。

 

これから私たちは、「所有」は単なる手段であったことに明確に気づきます。

 

所有は、常に自らが食べていくこと、生活することに直結していました。

農業革命が起こり、食べていくことに必要であったから、土地を所有しました。

産業革命以降、生活するために必要であったから、会社を所有し、家を所有し、車を所有しました。

 

しかし、情報革命により、使用価値へのアクセスだけで、わざわざ所有までしなくてもいいことに私たちは気づき始めました。

環境配慮や自己顕示欲をひけらかさないという点からも、そっちの方がかっこいいと認識されるようになるのです。

 

人類がスマホやアプリによって手にする世界は、所有という概念を薄めていく世界です。ウェアラブルデバイスの普及によって、それはより明確に見えてくることでしょう。

 

21世紀は、

共有資産にアクセスすることによって、使用価値を受け取る社会です。 

 

最寄り駅を基点にした、縁側に気軽に立ち寄るような近所付き合いを、大切に育てたいと想います。

 

 ・今週末バーベキューのグッズを、誰か貸してくれないか

 ・サイクリングに行きたいから、自転車貸して!

 ・もったいないから使って欲しい、借りて欲しい

 ・わたしの自慢料理を食べて!

 

 

たきがみ博士
たきがみ博士

  旬(ときめき)亭

  亭主 たきがみ博士