むかしむかし、幸せと不幸は無かった

嫉妬も、不満も、グチも、すべては他人との比較から生まれる。

 

しかし情報化社会はどんどん進み、

他人の情報はもっとわかるようになり、比較するすることはますます増えている。

 

そうして、世の中に嫉妬や不満やグチが渦巻くことになる。

 

比較しない唯一の方法は、

ボーっとすることであり、力を抜いて生きること。

 

つまり、鈍(にぶ)くなることだ。

 

時に、間が抜けていたり、不器用だったり、バカになれたり、と自分を飾ることがない。

 

鋭(するど)すぎる人は、人から好かれない。

 

すぐに、イライラしたり、ピリピリしたりしてしまうからだ。

 

他人と比較しない人でありたい。

 

 

 

 

フロイトが、晩年にこのようなことを言っています。

 

「自分たちの時代の以前に、幸せとか不幸を論ずる人はいなかった。

 

幸せや不幸というものを、人々が口にするようになったのは、

自分たちの時代くらいからだ。

その前の人は、全く口にしていないし、話題にもしていない」

 

フロイトの時代以前は、

人間の心の中に幸せと不幸という概念が、湧いてきていなかったのです。

 

どうしてかと言うと、

情報通信が発達していなかったので、他人がどういう暮らしをしているかを知るすべがなかった。

 

周りの人がどういう生活をしているかを知らなければ、

皆それぞれ嫁さんをもらって、子供をつくって、家族で普通に食事をして…というように自分の生活をしていた。

 

それを、

幸とか不幸とか言わなかった。

 

それが、普通の人の生活だったのです。

 

ラジオや画像として情報が入ってきたり、新聞などでそれぞれの生活がわかるように

なって、周りの人と比べるようになった。

 

比べるようになった結果として、

幸せ・不幸という考え方が論じられるようになったのです。

 

幸せや不幸というのは、

人との比べ合いから始まっているということです。

 

ここのところがかなり面白い。

 

幸・不幸というのが、宇宙的に存在しているわけではない。

 

比べる心、競う心、戦う心、争う心から、始まっている。

 

それをやめればいい。

 

そしたら、

いきなり幸せが手に入るということです。

 

 

*1分で感動から転載

 

 

 

たきがみ博士
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  旬(ときめき)亭

  亭主 たきがみ博士