円熟ではなく、角熟を目指す  【心に若い愛人を】

人間には短所があり、個性があり、失敗しながら、罪を犯しながら成長していきます。 

まん丸にはならないのです。角張ったまま成長していくのです。 

 

これが「角熟」という生き方です。 

 

人間は、不完全だから、どんな人間にも長所が半分、短所が半分あります。 

 

短所を気にしてはいけません。短所をなくす必要はありません。 

 

長所が伸びれば短所は人間味、味に変わるのです。 

短所が味に変わるまで長所を伸ばすこと。円熟ではなく、角熟こそ最も個性ある生き方です。 

 

個性のある本物は、角張ったまま熟していくのです。 

 

角張ったまま熟していくところに、個性ある本物の人間の姿があります。 

 

現実を肯定し、現実を活かしきる感性を原理にして、欠点があり、短所があり、角張ったまま熟していく生き方を人間の理想にしていくこと。 

 

個性ある人間の理想は、角熟です。 

円熟にならなくていい、角張ったところはそのまま残し、長所を伸ばす。 

 

円熟をめざすな、角熟をめざせ。 

 

(芳村思風) 

 

たきがみ博士
たきがみ博士

  旬(ときめき)亭

  亭主 たきがみ博士